マルサン小菅 1950年型キャディラック ブリキ フリクション

昭和28年に発売されたマルサン小菅のキャディラック・フリートウッド・セダンです。

レストア・ベースとしてアメリカから里帰りしたもので、塗装は綺麗に剥離されております。

初期生産型のフリクションモデルで、ヘッドライトがアンバー、フロントエンブレムがモールドでプリント仕上げ、ナンバープレートが無い仕様です。
オリジナルペイントはブラックとの説明を受けております。

フロントとリアのウィンドウ・シールドに退色と焼けがありますので、レストアの型取りと色味の資料程度とお考えください。

右側テールライト下の部分にプレスの際に生じた亀裂がありますが、バンパーガードで隠れるのでこのまま出荷したと推測します。

前後バンパーは板金修正済みで、メッキ加工が必要になります。

シャシー内側にオリジナル・ペイント残り

リアホイールのホワイトウォールは剥離されております

ベース車輌としては比較的綺麗な個体で、へこみや傷といった致命的なダメージはございませんが、フロントバンパーの爪に欠損が見られます。

このキャディラックはバンパーガードが欠損しやすいのが致命的で、オリジナルでは無い個体が多く存在しますが、こちらはオリジナルのメッキも綺麗なズッシリとしたアンチモニー製でございます。

欠損しやすい原因はバンパー裏のアンチモニーを潰してある部分のカシメが緩いためです。

アンチモニー製品はバーナーによるロウ付けが出来ません。
ハンダ付けが基本となりますが、技術が未熟ですとアンチモニーを溶かすことになりますので、専門の技術者に依頼する以外はオススメ致しません。

箱と取説はリプロとなります。

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